Dragon Fang

良壱の家に帰る自信がない。

あれだけ言って…簡単に家に入れてくれるとは思えないから。

「…羽瑠はまだ家に帰らないで、どこに野宿してんの?」

「野宿してんの…って野宿決定なのかよ!」

「公園?」

「…友達の、泉(イズミ)のとこ。」

彼女?と思ったけど、どこかで聞いた事のある名前で。

あいつか…。

「まぁ、そう嫌な顔すんな。結構良い奴だよ。」

「…へぇ。」

前の一件で、しつこく追い回した奴。

あたしはマンションに入り、羽瑠はバイクで道に出た。

すぐに歯を磨いて、ベッドに入る。

…良壱に謝ろう。

そう決めた。




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