Dragon Fang
学校です。
学校の時間です。
「夏弥、どんな話あったんだろうね?って!!」
「うるさい、耳元で喚くな。」
何故か鎖骨に顔を埋める良壱。
「学校!!学校だから!!」
「お前がこの時間に起きた時点で遅刻決定だろうが。」
反論は出来ないけど!
あたしは身を捩る。
夏弥の話を聞かずに倉庫を飛び出してしまったから、続きが気になる。
「…明後日、百合祭か。」
良壱はあたしから離れてそう言う。
「あのさ、それなんだけど。」
あたしは口を開く。
「変だと思うんだよね。」