Dragon Fang
それなりに美味しい夕飯で、良壱も何も言わずに食べる。
「…で?」
「え?」
「大体予測はついてんだろ?次のアイツ等が来る日。」
あたしはその言葉を聞いて、分かった。
良壱は気付いている。
本当はタキ等は、夏弥の“虎の爪”を追い込みたかった訳じゃない事。
…本当の目的は、良壱だって事。
「学校に人がいる時は来ないと思う。」
今日の事で、警戒心が強まっているから。
来るのなら夏休み。
「そうか。」
「よっぽど仲良かったんだね。」
「知ってんのか?」
知らないと思った?