Dragon Fang
あれまぁ…。
絶対、誰が来てもこう思うと断言できる。
人が多くなった分、血の気が多い奴が集まって喧嘩というものを引き起こすらしい。
「那瑠。」
「……。」
「聞いてんのか。」
「……。」
「口に指突っ込むぞ。」
あたしは口を結ぶ。
半分開いていたらしい。
良壱は溜め息を吐くと、あたしの手を握り校舎の中へ入って行った。
「…本当に祭りみたい。」
感想を述べる。
「祭り好きが集まれば、どこだって祭りだろ。」
らしい。
気のせいか、壁の落書きも多くなっている気もする。