Dragon Fang
困惑した表情で、こっちを見る。
「このマフラー音…。」
良壱は分かったようで、口元を吊り上げる。
「噂をすれば、だな。」
大体のチームの爆音の音は同じだけど。
「羽瑠。」
羽瑠の所は、少しだけ違う。
…愚連隊は耳が良いらしい。
「何の用?」
あたしは校門まで行って羽瑠の前に立ちはだかる。
もしかしたら、羽瑠達がタキの方についてしまっているかもしれない。
そういう可能性を考えるあたしは、兄貴すら疑う酷い妹だと思う。