Dragon Fang
羽瑠は楽しそうに笑顔を作る。
「俺は情報屋じゃねぇんだよ。それに、お互い総長だろうが。」
「じゃあ何でここに来てまでそんな意味不明な言葉残すの?」
「…忠告だ。」
恐ろしく低い声。
あたしと似ている。
溜め息を吐いた。
「じゃあな。今度はお前が出向けよ、可愛い女の子連れて。」
「…死んどけ馬鹿兄貴。」
ヒラリと手を振る羽瑠は近くにあったバイクに乗る。
「那瑠。」
呼ばれた。
「あたし、女友達少ないけど。」
「レディースとか連れて来たら、ぶっ飛ばすからな。」