Dragon Fang
…なに?
何か悪いものでも食べたんじゃないだろうか。
良壱はあたしの髪に顔をうずめる。
「何…?あたしが怒るって。」
「こっち来い。」
グイッと引っ張られ、良壱の足の上に乗っかる。
「…って事は、あたしに関係してる?」
「あぁ、怒るより近づきたくねぇって言いそうだ。」
「近づきたくない?」
ますます変。
「…明日、出かけよう。デートは明後日。」
良壱は言う。
「どこに?」
「明日行くまでいわねぇ。」
断固として、その質問に答えなかった。