Dragon Fang

午前中は倉庫に行った。

夏弥が、楽しそうに話しているのが見える。

「さすがです、総長。」

周りの奴等もはやし立てる。

乱闘の武勇伝を振り返っているらしい。

あたしも最初は中に入っていたけど、人口密度が高くなったから、外に出た。

「あんた、結構な事してくれたらしいじゃない。」

おばさん…嘘、亜美の声が聞こえる。

「…極道の妻?」

「突っ込むのも困難なボケ、いらないんだけど。」

「だったら、自分の庭の柿の樹に傷をつけられた…」
「ババァじゃないわよ。」

睨まれた。



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