Dragon Fang

亜美の背中を見送ると、入れ違いに良壱が出て来た。

「行く。」

良壱の行くと言った場所はやっぱりここではないらしい。

素直に従い、バイクの後ろに乗る。

着いた場所は、病院。

北街の中央に位置する、一般に呼ばれる中央病院。

「……誰か怪我?」

思い当たる節がない。

知人が怪我を追った話も特に聞いていないし、昨日の喧嘩で意識を失った奴はいなかった。

何も言わず、良壱は正面のドアから入っていく。








…デジャヴ?



< 167 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop