Dragon Fang
お返しに、首に腕を回して抱きついてあげた。
周りは気にしない。
見えるのは、良壱と良壱を好きなあたしだけ。
「馬鹿みたい。」
「あ?」
「一人の人間の為に、必死になったり、泣いたり、楽しくなったり。」
「………。」
「でも、それが嬉しいって思える自分がいるの。」
ストンとまた良壱は、ヌイグルミをゲットしたらしい。
抱きついているっていうのに、器用な人だ。
キスをした。
…あたしは頭が悪いから、英語が分からない。
でも、知ってる文章くらいある。
唇が離れる。
全てのものに感謝を。
あたしと関わった人に、良壱と関わった人に。
そして、貴方に
「I love You.」
Dragon Fang
END.