Dragon Fang

勿論、夏弥の奢り。

それを条件に、あたしは乱闘に参加した。

オーダー制の店なので、最初から何を食べようか迷っている。

「…モンブ…イチゴタ…あ、やっぱりフルーツケーキ。」

決定打を打って出たあたしに、答えるように夏弥が呼び出しベルを鳴らす。

「コーヒー2つに、フルーツケーキ1つ。」

にっこりと愛想笑いを浮かべる夏弥。

良壱は火を付けた煙草を灰皿に押し付けた。

周りを見れば、女の子ばかり。

こういう所にいると、女の子気分を味わえるから楽しい。

「…で、式はいつ上げるの?」



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