Dragon Fang
「「あぁ?」」
あたしと良壱の凄む声が重なった。
「うわぁ、迫力満点。」
楽しげに言う。
「式って、誰の?お葬式?」
「いや、結婚式だから。どうやら良壱は那瑠にプロポーズをしたみたいだし?」
頬が紅潮する。
何考えてんだよ、桐生良壱!!
キッと良壱を睨むと、良壱は夏弥を睨んでいた。
「誰から聞いた?」
「さぁ?」
珍しく、しらばっくれる夏弥。
良壱が口外したわけではないっぽい。
そして夏弥の知り合いか誰かがあのゲーセンにいて、それを聞いていたらしい。
…誰!?