Dragon Fang
ケーキを食べて、店を出た。
「倉庫戻る?俺は家帰るけど。」
夏弥はバイクのエンジンを吹かして、こっちに尋ねる。
「行くか?」
良壱が聞いてきたから、頷いた。
それを見た夏弥は手を一度上げて、さっさと去っていった。
「…本当に?」
「あ?」
「卒業したら、って本気で考えてる?」
ずっと疑問になってた事を聞く。
「考えてる。」
柔らかく微笑んだ良壱。
…流石、遺伝子。
その良壱に、あたしは抱きついた。
+天使は微笑んだ
END.