Dragon Fang
あたしは確かに笑った。
でも、高笑いなんて上品なものではなくて…。
――――大爆笑。
多分、ベッドから自分で落としたんだろう。
その姿を想像すると、涙が出てくるくらいドツボにハマる。
ゲラゲラ笑うあたしを睨んだ良壱は、あたしを押し倒した。
「ま…待って。もう笑わな…っ。」
そこでまた笑ってしまったあたしは、ぶっ壊れている。
そして、ベッドから出るのは夕方になった。
ダルい体を引きずり、リビングに行ったら良壱が携帯を持ってイライラしている。
「…携帯ショップ行く?」
あたしが連れて行く訳でもないけど、一応言ってみた。