Dragon Fang
あたしがトップに君臨した時からの仲。
情報が入るから、とクラブのオーナーをやっている。
「んで、あれか?東街のトップ“群青の星”と北街のトップ2人の抗争。」
「トップ2人?」
あたしは向かいの椅子に座った。
「情報料。」
そして、テーブルの上に壱万円札を五枚置いた。
「蝶々と俺の仲じゃん。負けといてやるよ。」
それから三枚抜き取り、テーブルから二枚こっちによこした。
あたしは肩を竦め、話を続ける。
「今のトップは1人。良壱はトップをおりたはずだけど。」
「だがな、虎と組んでるらしい。だからか、裏ではトップをおりる事が出来ないといわれてる。」
酷い言われようだ。