Dragon Fang
さよなら、を
桜の舞う中。
あたし達は、卒業をした。
勿論、高校をではない。
チームを、だ。
「留年はするのに、チームから引退するなんて悲しい?ね、悲しい?」
「…黙れ。」
さっきからあたしは、そればかり言ってチクチクと良壱を攻撃している。
いつもやられている分のお返しだ!!
「さっきから、この口は何言ってんのか分かってんのか?あ?」
…と頬をキツく引っ張られていじめ返される。
心の中で舌打ちして、抓られた頬をさする。
暴走族だけあって、やっぱり暴走はやっているらしいけど、あたしはあまり好きじゃない。
良壱もそうらしく、「引退するのに暴走はしなくて良い」って言ってた。
地球温暖化防止?