Dragon Fang
囲いに飛び込む
素っ気なくした態度を取った。
極力話しかけない。
話しかけられたら、『ふうん』とか『そっか』で返す。
ささやかな抵抗。
良壱が浮気をしてるかどうかは兎も角。
あたしを置いてフラフラしてる罪の重さ。
そして、流石にそれに気付いたらしい良壱は。
「…なんで機嫌悪ぃんだよ。」
率直に聞いてきた。
何の前触れもなく。
あたしはお風呂上がりでぼーっとテレビを見ていた。
「…うん?」
しかも、思考回路が停止していたのか、良壱の言う意味が分からなかった。