Dragon Fang
そして、ここは合コン場所か!!ってくらい、学生や若い奴が多い。
周りを見回すと、何人かと目があって逸らした。
「ナルちゃん、彼氏と上手くいってないでしょ。」
まるでクイズの答えを出すみたいにタキは言う。
それでも、図星なその答えにあたしは何も返さないでいた。
「東街のチームの情報さえ、流してくれないんでしょ?俺はそう聞いたけど。」
あたしはその時、気付いた。
「…うん。」
「なんなら、元トップ止めてさ?俺と絡もうよ。」
邪気の無い事を無邪気という。
タキはソレだ。
そして、あたしはタキを見据えた。
「…無理みたい。“群青の星”の総長さん?」