Dragon Fang
本当に最悪のケースで、別れるのを考えた。
…でも、あたしがフラついてるだって?
あたしはあんたよりも地面に足が着いてるね!!
殴り合いをする時より、苛々してあたしは良壱から離れる。
「好きな奴の元へ飛び立っていくが良いさ!!」
完全にキレて、頭に血が上り変な日本語を言った。
次に、良壱が口を開く。
…あたしはズルい。
だから、目を伏せた。
「もう…良い。」
そうして、開いた口からでる言葉を聞かずに倉庫の出口へ向かう。
暴れる。
心の中で、黒いふわふわとした獣が暴走をし始めてしまいそう。
大っ嫌い!と叫べたら格好良いのかもしれない。
でもあたしは、そこまでの勇気はない。