Dragon Fang
…おいおい。
ラーメン屋の前に着いて下りたら、微かな灯りで自分の着てる服の柄が分かった。
「何コレ!?誰の服だよ、何がI LOVE MILK☆だよ!!」
羽瑠に暴言を吐く。
あたしは牛乳が嫌い。
「ほら、早く入った。俺は腹が空いて死にそうだ。」
そのまま死んでしまえ。
ラーメン屋にはいると、白いカウンター席が目についた。
…てゆーか、客1人いない。
本当に大丈夫なのか、このラーメン屋!!
思い出せば、出入り口の引き戸もギシギシと音をたててたよ!!
突っ込みどころ満載な店のカウンター席に座る。
「味噌バターとメンマ。」
行き着けの店なのか、羽瑠は呟くようにあたしの分まで注文してくれる。