傷跡~貴方のために~




「はぁ…」
煙草にもそろそろ飽きてきた。
制服の中からカッターを取り出して、腕を切った。

流れる血…


いつもの光景。
私の腕は真っ赤に腫れ上がり、無数の切り傷。


私は普通の子だった。
何処にでも居るような本当に本当に普通な子だった。



学校の屋上に寝転がり、流れる血
思い出す…



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