オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
母は、ミキにしがみつくと目を潤ませていた。
「ミク?」
ヨースケとナツは顔を見合わせた。
どうやら≪ミキ≫というのも本名じゃなかったらしい。
「ご、ごめんなさい、お友達?」
母はヨースケとナツに気づいた。
「同僚ですよ。俺はヨースケで、こちらはナツ」
「ハジメマシテ……」
中に入って、とりあえずテーブルのあるリビングに案内されるが、ミキは少し落ち着かない。