オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~

「オレはアキバで生きてくよ。
 今まで、黙って家、出てきたこと、ちょっとだけ引っ掛かってたンだ。
 おまえらのおかげでスッキリしたよ。
 オレはアキバでは、今までどおりの《ミキ》でいくよ」

そう言うと、ミキはヨースケとナツに両腕を預けるように寄りかかった。

「わーったよ、ミクちゃん」

「ヨースケ、てめー」

ミキは顔を挙げ、ヨースケを睨む。

「親の前で、名前呼び間違えそうになったこっちの身にもなってくれよ」

ヨースケが手を広げると、ミキは困った顔をした。

「ちぇっ、ワリかったよ。
 ちょっとしたサプライズだったンだけどな」

ミキはいつもの調子に戻りつつある。
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