オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
「オレらは高速経由で追いつこうってことか」
「ああ」
――ヨースケとはだいたいお互いに考えてるコトがわかるンだけどな
ミキはレイヤの気持ちがわからない、と思った。
ミキは改めてヨースケの横顔を見た。
――コイツもしゃべんなきゃ、結構イケてるのにな……
普段やさしそうに微笑むキレ長に目が真剣に運転に集中している。
グレイの髪は少し伸びていて、ナチュラルなカーブが整った頬にかかっている。
――いや、オレがそう思えないのは、レイヤのことしか考えてないからか?
ミキはレイヤのことを考えるとドキドキするような、それでいてイライラするような不思議な気持ちになった。
その時、ミキのケータイが鳴った。