オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
「レイヤ?」
ミキは今レイヤのことを考えてたので、その声に、思わず顔をほころばせそうになる。
「車、大丈夫だった?」
音からすると、バイクを止めてるらしい。
「うん、東名に向かってるよ、レンタカーで……」
ミキは気持ちを抑えて普段どおりしゃべろうと努力する。
「……車で追っかけてもらってる……」
――???
向うでレイヤが誰かとしゃべってる。
(パチッ)
ミキの気持ちの中で、突然ドキドキからイライラにスイッチが切り替わった音がした。
「誰かいンのか?」