オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
ミキはそれを黙って受け取ったが、レイヤが背中を向けると、思わずその後を歩き出していた。
そのまま駅の改札を抜け、電車に乗る。
「あれ、オマエもこっち?」
レイヤは、やっとミキがそのままついて来たことに気づいた。
――やっぱり……
無言でうなづいたミキはさっきから気になってたことがその時ハッキリした。
――コイツ、オレがオンナだって気づいてない
ミキは家出少女ということを少しでも隠そうと、男の子っぽいキャップにパーカー、ジーンズで、ショートの髪をさらに束ねて帽子に入れていた。
それにしても、しばらくしゃべったのだから気づきそうなものだった。