オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
「ところでオマエ、名前は?」
「オマエって言うなよ。
ヒトに名前を聞く時は、まず名乗るモンじゃねぇのか?」
レイヤはそれを許しそうな穏やかな雰囲気があって、ミキはつい、普段友達にしゃべってるオトコ口調でしゃべっていた。
「ナマイキなヤツだな。
俺は、レイヤだけど……」
ミキは目に入った吊り広告に《宮澤賢治》の文字を見つけて呟いた。
「……ケンジ」