オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~

イヤフォンをしてみると、無線機から男と女の囁きが聞こえてくる。

「これって、まさか?」

「バカなヤツがいるのか、何個か電波出てンだよね」

イヤフォンから聞こえる声は、やがてアエギ声に変わってきてる。

ミキは嫌悪感と、カラダのどこかが気持ち悪く疼く感じがした。

それでもきき耳をたててる自分に気づいて、イヤフォンを外した。

「アホみてぇだろ」

レイヤは声をたてて、爽やかに笑った。

――コイツは……

レイヤの笑顔を見て、ミキは何か吹っ切れた気がした。

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