オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
「何言ってんだ?
あいつらシニモノ狂いで来るぞ」
ナツは店長にそくされて車に乗った。
ヨースケがミキを見ると、警棒型のスタンガンをいつの間にか構えてる。
持ち手のところが太くなっていて、電池を増やして電圧を上げる改造がされてるのが判る。
「まだそんなの持ってたのか……」
ヨースケが苦笑する。
ミキと出会ったばかりの頃、ヨースケもそれ喰らったことがあった。
――あん時、ミキはスリがバレたと思って逃げてたンだっけ?
「ミキちゃん……」
店長は2人のわきまで車を進めて声をかける。
「早く行け!」
ミキがドアを蹴飛ばすと、店長は驚いて車を急発信させた。