オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
「ミキ、深追いするな!
あとは、プロに任しとけ!」
ヨースケは、倒れている船員を取り押さえながら、ミキに叫んだが、低い叫び声とともに、残りの船員も倒れていた。
「大丈夫ですか?」
海保の職員が船から降りてきて、目を丸くして、ほとんど1人で船員を片づけたミキを見た。
「おーい、こっち、こっち!」
やっと闘いの緊張感から解放されたヨースケとミキの耳に、やけに爽やかな声が響いた。
見ると、どこから見つけてきたのか、ステンレス像をひきずって、船上でレイヤが手を振ってる。
いつのまにか、猫耳堂の店長が車を戻してきて護岸に止めていた。
「スゴぃです、ミキさん、モンハンみたぃでしたョ!」
ナツが車から降りて駆けよって来る。
「ゲームかよ……」
ミキはやっとほっとした顔を見せた。