オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~
「おおかた、ナッちゃんが俺のこと、お父さんみたいだとでも言ったんだろ」
食べ物には目もくれず、コーヒーだけ取りに行ったミキを捕まえて、ヨースケが聞いた。
「正確には違うけど、まぁまぁなセンだな」
「まさか、オレの気持ちがどうとか言ってないよなぁ」
ミキは、ヨースケがナツを好きだというのに気づいているハズだった。
「まぁ、それとなく」
ミキが恋愛について、《それとなく》というのができないと思っているヨースケはアタマを抱えた。
「ミキ、自分のとこがうまくいかないからって、俺たちにちょっかい出さなくてもいいだろ」