Soul+relieve




「あぁ、そろそろ街に着きマスネ。
おっと忘れてマシタ。
街に入る前に大きなトンネルがあるんで伏せてて下さいヨ。」


明らかに忘れていなかったけど、教えなかったんですよみたいな口調でブレインさんが微笑みかけてきた



「ほらほらぁ。
もう10メートル前デスヨ。」


そう言ってブレインさんはしゃがむ


僕も慌ててしゃがんだら、僕の頭の数センチ上にトンネルのレンガが見えた


僕が驚くのを見て、ブレインさんはまた大爆笑している


「…っ。」


僕は真っ赤になってブレインさんを見上げる


ふと、トンネルを通りすぎた後に綺麗な街のネオンが見えた


「うわ…綺麗だ。」


「ここが私たちの目的地。
通称、光の幻影【ブリュドワーレ】と呼ばれているんデスヨ。」




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