Soul+relieve
「え…?
兄さんを…?」
『僕なら助けてあげられる。
さぁ、助けたいっていうんだよ。
さぁ…!!!!』
兄さんが助かる…?
本当に?
本当に助かるの??
今のマリアは全てに縋ってでも、兄さんを助けたかった
それしか頭になかった
「助けたいわっ…!!!」
そう言うと、少女はニタァと崩れるように口許を歪ませた
『いひひ…。
契約成立ぅ――♪』
その声と共に、兄さんはマリアに空ろな瞳を向けた
「兄さん―!」
『さぁ、食らっちゃいなよ。
マリアちゃんのおにぃさん♪』
「え―?」
不意に兄が動いたような気がした
『ぎゃああああああああああああああっ―…!!!!!!!!!!!!』
兄の身体は宙をまっていた
少女の表情が、悔しそうに歪む
『なぁんで邪魔をするのぅ…!!!??
この悪魔めぇ!!!』