Soul+relieve
「初めまして、マリアさん。」
僕は放心した表情で僕を見つめるマリアさんにペコリと頭を下げた
「あ…あぁ…ああああ。
兄さん…あぁ。」
ポロポロとマリアさんの瞳から涙が溢れる
僕は、破壊した【マリアの兄だったモノ】から飛び降りた
「そしてお久し振りです、神。」
悔しそうに歪んでいた神と名乗っている少女の顔は真顔に戻る
『つまぁんない。
邪魔しないでよぅ。
あーぁ、気分が乗らなくなったから帰るもーん。』
「あっ、待て!」
僕が止めるのも聞かずに神は消えていった
「また逃がしちゃった…。」
僕は溜め息をつきながら、踵を返すと目の端に怯えているマリアさんが目に入った
「あ…、マリアさん。」