Soul+relieve



「来ないでっ!!!
にっ…兄さんを殺した癖にっ!!!」


「……すいません。
たしかに殺しましたが、あれは貴女のお兄さんではありませんよ。」


僕は表情を濁しながら言う


「嘘よ!!
あれは兄さんだったわ!
神様が生き返らせてくれたのよ!!」


「いいえ…!!!!
生き返ってなどいません!!!!」


ビクリ、とマリアさんの肩が震える


しまった、と思って僕は必死に落ち着きを取り戻す


「あれは…、あれは兄さんの身体に乗り移った天使です。」



「え…?」


マリアさんはまだ信じられないといった表情をした




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