Soul+relieve

「不思議の国…ですか？」

「帰ってきて早々に任務の話だなんて図に乗り過ぎﾃﾞｽﾖ、ﾛﾅｰさん。」


「うん、分かってるんだけどね。
これは緊急の任務なんだ。
【ｴﾝﾌﾞﾘｵ】と【天使】が絡んでる。」


僕とﾌﾞﾚｲﾝさんはその言葉に反応する


「ｴﾝﾌﾞﾘｵが？」


僕が聞いた限りでは、ｴﾝﾌﾞﾘｵは悪魔の中でも選ばれし者の証…


それがなんで天使と？


「分からないって顔をしてますね。
まさか、と思うのは仕方がないけどｴﾝﾌﾞﾘｵのまたの名はﾃﾞｽﾃﾆｰ。
悪魔という与えられた役からもはみ出す、運命を覆す存在だから。」


ﾛﾅｰさんは表情を曇らせる


「よりによって、そのｴﾝﾌﾞﾘｵが神と協定を組んで人間に天使を仕込んだり、ついには悪魔狩りも始めだした。」