★東京恋愛SCANDAL★




「大丈夫。ゴメン。」


正直、あんま大丈夫じゃない


『無理しないでね?私、何か買ってくるから。』


絶対に動かないでね!と言って真実は走って飲み物を買いに行ってくれた


―・・・遅くね?遅すぎだろ。


真実が走って行って、30分は過ぎてる


絶対、ナンパされてるな。休んでいたから気分は良くなっていた


自販機のとこまで歩いて行くと・・・


「・・・やっぱり」


イライラ度がMAXに達した


『は~な~し~て~っ』


あからさまに嫌そうな顔をしている真実


「え~、飲み物持って行ってあげるだけだよ」


うわ。ナンパ下手くそ過ぎだろ


『うーざーいー!きーもーいー!』


手をブンブン振って抵抗する真実


「大丈夫、大丈夫。せっかくの海なんだし!楽しく遊ぼうよ、俺らと」


そう言って、肩に腕を回す男


俺の中の張っていた糸がキレた。


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