君*世界*恋心
「・・・ばか。」
そうつぶやくと、
「バカだよ?」
得意げに笑う恭。
「アレも効いた?」
やさしく笑う。
「『アレ』?」
「この前出かけた時に言った『クラスの人と会えてたのしかったー』みたいな、そんな感じのアレ。」
「・・・・・・。」
・・・・くそう。
「効いたんだ(笑)。」
そんな恭が、
「・・・ちょっとムカツク。」
けど、
「やっぱり、大好き。」
恭は満足そうな顔をして、
「俺も大好き。」
そう言った。
杏は、これから進む
色とりどりの世界を
恭と一緒に
駆け抜けていきます――――。
-END-