Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
振り返るのよりも速く
後ろから回され、私の肩を
すっぽり包んだのは陽詩の腕
私の後ろから聞こえた声の方に
視線を移したその子は
「青井先輩っ!」
驚いたように言ったけど
「見えます!
それに学校中の噂ですよ?
二人は付き合ってるって。」
そうつけ加えた。
「まぁ、時間の問題だよねぇ〜?
雪乃ちゃん♪」
肩にあったはずの腕がいつの間にか
胸の下にあったことが
朝の出来事を思い出させて
私の心臓の動きを速くさせる。
「じゃあ今はほんとに付き合ったり
してないんですか!?」
「残念だけどそうなんだよ〜。
あ〜…でも今日も朝から
ベッドん中で雪乃の体
あつーくしてあげたし
やっぱり俺ら付き合ってるかも?」
「ベッド!?あつく…!?朝から…!?」
頬を押さえて照れてる姿に
気が付いて慌てて会話に加わる
「ちっ、違うの!!
決して変な意味ではなくって…」
確かにベッドに潜り込んで来てた
陽詩にお腹触られて顔が熱くなって…
本当に変な意味なのかもだけど
この子が想像してるのは多分…
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