Triangle‐狼達とうさぎの関係‐



「マジ?華永、早く行ってやれって。」



玄関に繋がるドアを指差して
華永ちゃんを見る陽詩。



「え〜?ハナがぁ〜?」



「あったりまえだろー?早く!」



「やだよぉ。外雪降ってるんだよ!?
寒いの嫌〜っ!それに大丈夫だって!
幸にぃ寒いの苦手だからすぐ
戻ってくるよー。」



「こんな冷たい妹で可哀相な幸永。
凍え死んでもしらねぇぞ?」



「なによぉっ!
そんなに心配なら陽詩にぃが
行けばいいじゃんっ!」



「なんで俺がっ!俺が迎えに行くのは
女の子だけって決まってるんですぅー。」



「なにそれ!くっだらなぁーい。
そんなんじゃいくらカッコつけたって
モテないよぉ〜?」



ニヤッと笑う華永ちゃん。



「残念でしたー!"超"がつくほど
モテてるんだよねぇ、これが。」



わざとらしいキメポーズ付きで言うと



「うそ!!嘘だ!絶対嘘だぁー!」



本当に意外だったようで、
目を丸くしてる。



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