Triangle‐狼達とうさぎの関係‐

目覚める朝



・・‥‥……――――――
・‥‥……――――



ふわっと何かが背中にかけられたことで
目を開けると



「起こしちゃった?」



私の顔を覗き込む幸。



「そんなとこで寝て風邪引いてない?」



背中にかけられているのは毛布だった。



『そんなとこ』って……?


えーっと………



わっ!!!



「ごっ、ごめん!私……!」



ここは幸の部屋。


今は朝。



もう少しこのまま…なんて
思いながらいつの間にか
寝てたみたいで……



「謝らなくてもいいのに。
あ、そうだ。あけましておめでとう。」



新年を迎えてしまった。



でも、ニッコリ笑う幸を見てると
やっぱりドキドキする。



「私帰るねっ!お邪魔しましたっ。」



慌てて立ち上がってドアへ向かう。



だめ。


だめなのに。



幸を見るとドキドキして熱っぽくなって
頭がクラクラして体がだるくて…
倒れちゃい…そ……「あぶなっ。」



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