Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
「ねぇ、なんで……?
なんであんなことしたの?」
ベッドに腰掛ける私の目の前に
しゃがみ込んで見上げてくる幸。
「や、あれは…酔ってたから………。」
『酔ってたから』…?
じゃあ……
誰でもああいう風にしたの?
お酒飲んでたからって…勢いで…?
ただの片思いなのに幸を責めるような
質問しか浮かばない。
「…っ「でも…っ!!」
口を開きかけた私の上に
幸の言葉が被さる。
「それだけじゃない。」
そう言いながら私の隣に腰掛けると
視線を下げて話を続ける。
「確かに酔ってたし勢いで
抱きしめたり…しちゃったけど……。
あれが本心っていうか…。」
酔った勢いが本心……?
「どういう意味?わかんない…。」
幸との間に置いていた私の右手の上に
幸の左手が重なった。
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