Triangle‐狼達とうさぎの関係‐



「………で?」



閉まったドアを見つめていると
陽詩が口を開いた。



「え?何、急に…。」



「とぼけてもダメだから。
2人揃って目ぇ泳がせちゃって。
嫌でも分かるっつーの。」



ついさっきまで幸が座っていた場所に
ボフッと陽詩が座る。



「や、でも別にたいしたこと…じゃ…」



ないから……なんて大嘘。


たいしたこと過ぎるくらいだった。


あれって告白………だよ…ね?


キスされそうになって………


それで私が………


私が…突き飛ばしたんだ…。




「どうしよう………。」



「え?」



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