Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
「え?なに?」
「幸永のこと好きとか…そういうのは?」
「嫌いになんてなれないよ。
陽詩もそうでしょ?」
「いや…まぁ、そうだけどさ…。
雪乃はアイツとどうなりたいの?」
「昔みたいに幼なじみに戻りたい。
普通に話せるようになりたい。
それだけでいい。」
「ふーん……。そっかそっか。安心した。」
ぎゅーって私を抱きしめながら
あははって笑うから
「笑うとこじゃないよっ!ひどーいっ!」
いつもの陽詩に戻ったことに
ホッとしつつ腕の中で軽く
胸辺りを叩いていると
片腕を腰に回されもう片方の腕で
パシッと左手首を掴まれた。
「普通に痛いから。」
困ったような顔で笑ったかと思うと
すぐに真剣な顔に戻って……。
だんだん顔が近付いてくる。
だめだよ………
だめ。
分かってるのに目が離せなくて……
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