Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
その声で目を覚ましたのであろう幸。
「美咲!?何して…っ!?」
言っている途中、目が合った。
「あの…、違う。わざとじゃないの…。
わざとじゃなくて…えと……。」
すぐに出て行けばよかった。
すぐに離れたかったのに
何故か言い訳をしてしまっている
私の腕を幸が掴んだ。
「美咲、ちょっと降りて?
そんなとこで何してんの?」
「何って…。キス。わかるでしょ?
前私のこと押し倒しといてよく言うよね。」
「え…?」
もう、何がなんだかわからない。
「あれは…。そういうのじゃない…。」
「…違う?じゃあ何!?
私の気持ち知っててあんなことして
私が平気でいるとでも思ってた!?」
「……………ごめん。」
「条件があるの。」
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