Triangle‐狼達とうさぎの関係‐



「『何か』って?」



「だから…、触られたり……
キスされたり……とか。」



頬にある手のうち
親指を私の唇に沿わせる。



ドキドキドキドキ………



って、こらこらっ


幼なじみ相手に何緊張してるの私っ!!



「だっ、大丈夫だよっ!?
触られても変なとこじゃないし
キスも口にはされたことないしっ!」



「…………。」



幸の無言が私を少しずつ冷静にする。



焦って思わず余計なことまで
言ってしまったことに
気付いたときにはもう遅くて……



「へぇ〜?大丈夫なんだ?」



幸の怖いくらいに冷静な声が聞こえた。



「大丈夫…だよ?」



「あぁ、そう。
じゃあどこ触られたりキスされたりした?」



「……いろいろ?」



「『いろいろ』ねぇ…。」



ため息をついたかと思うと
腕を曲げ、顔を近づけてくる。



「だめっ!!!!」



_
< 39 / 255 >

この作品をシェア

pagetop