Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
「『何か』って?」
「だから…、触られたり……
キスされたり……とか。」
頬にある手のうち
親指を私の唇に沿わせる。
ドキドキドキドキ………
って、こらこらっ
幼なじみ相手に何緊張してるの私っ!!
「だっ、大丈夫だよっ!?
触られても変なとこじゃないし
キスも口にはされたことないしっ!」
「…………。」
幸の無言が私を少しずつ冷静にする。
焦って思わず余計なことまで
言ってしまったことに
気付いたときにはもう遅くて……
「へぇ〜?大丈夫なんだ?」
幸の怖いくらいに冷静な声が聞こえた。
「大丈夫…だよ?」
「あぁ、そう。
じゃあどこ触られたりキスされたりした?」
「……いろいろ?」
「『いろいろ』ねぇ…。」
ため息をついたかと思うと
腕を曲げ、顔を近づけてくる。
「だめっ!!!!」
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