Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
「はいはい。
渡辺が俺のこと好きなのはわかったから
今日はもう帰ろうね?」
「言ってねー!!わかってねー!!
つかお前のせいだろがっ!!」
「あはは、ごめんごめ……」
歩き出そうとした時だった。
目の前の門の柱の横に立っていたのは
ユキ………。
一人?
そんなとこで何してるの?
「ユ…「雪乃ーっ♪」
真後ろから来た声に
俺の声は呆気なく消えた。
でもユキが顔を上げたとき
一瞬俺を見たんじゃないかと
思ってしまった。
「待たせてごめん。帰ろ?」
「うん。陽詩こそお疲れ様。」
ユキの視線は後ろから走ってきた
陽詩に向けられてたのに。
_