Triangle‐狼達とうさぎの関係‐



「いーやっ、馬鹿だ。馬鹿野郎だ。」



「何で。」



「さっきの子…早川さんだっけ?
1年のときからの付き合いの俺様が
気付かないわけないだろーが。」



「あははっ、別にいいよ。
馬鹿だからさ、俺。」



「……………笑うな。」



「ごめん。」



「…謝るな。」



「わかった。まあ…ありがと。」



「つーか、お前がモテる理由が
わかった気がしたわ。」



「別にモテてるつもりは…。」



「本物のいい男は外見だけが
いいんじゃねえっ!って。」



「ははっ、なにそれ。」



「うん。俺はわかったぞ。
好きな子の幸せを願い身を引くお前!!
やっぱ男は中身もイケてないとだよな…。
見直したぜ相棒っ。
……よっしゃー!!
とりあえず今日から筋トレ!!」



え、筋トレ?

外見じゃん。

…っていうツッコミはやめといた。



「がんばれー。」



「あ、でもお前もだからな!
性格とか話し方とか優しすぎ。
女の子に勘違いさせてるんじゃね?
んじゃーな!気合いだー!!!」



そう言って走って行った。



勘違い……。


そうなの…?

いやいや、それはないでしょ。



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