Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
「はぁー……。」
雪乃を見ることを諦めた俺は
大きめの溜め息を付き
腕組みをして目を閉じた。
実は付き合ってない…とか?
なんて考え方もしてみたけど
都合良く考え過ぎだと思いやめた。
第一、陽詩は俺が雪乃のこと
好きだってことさえ知らない。
ってことは、雪乃のことで
敵視される理由はないはず。
じゃあなんで………?
もしかして陽詩、美咲のこと…
って………
雪乃と付き合ってるんだし
いくらなんでもこれはありえない。
ははっ…
出てくるのは自信でも勇気でもなく
くだらない自分の妄想に対する失笑だけ。
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