Triangle‐狼達とうさぎの関係‐



「陽ちゃーん!?
雪ちゃん起こしてくれた〜?」



「ほらっ!ママが呼んでるよっ!」



「わかった、わかった。」



よっこいしょ。って
おじさんみたいなことを言いながら
立ち上がると部屋から出て行った。



「もぅ、ママったら…。」



小6まで目覚まし時計では
起きられなかった私に呆れたママは
私達が中学に上がるのと同時に
自分の代わりに陽詩を
毎朝部屋へ送り込んでくるようになった。



朝食付き っていう交換条件で。



陽詩の両親は仕事柄朝が早くて
朝食作ってる時間がないみたい



陽詩連れてこないでって言ったときも



なんで?雪ちゃんも寝坊しないし
陽ちゃんも栄養取れるし
一石二鳥じゃない♪



って言われちゃって…。



もう高校生だけどママが納得するまで
こんな朝は続いていくのかも…



_
< 9 / 255 >

この作品をシェア

pagetop