Triangle‐狼達とうさぎの関係‐
「陽ちゃーん!?
雪ちゃん起こしてくれた〜?」
「ほらっ!ママが呼んでるよっ!」
「わかった、わかった。」
よっこいしょ。って
おじさんみたいなことを言いながら
立ち上がると部屋から出て行った。
「もぅ、ママったら…。」
小6まで目覚まし時計では
起きられなかった私に呆れたママは
私達が中学に上がるのと同時に
自分の代わりに陽詩を
毎朝部屋へ送り込んでくるようになった。
朝食付き っていう交換条件で。
陽詩の両親は仕事柄朝が早くて
朝食作ってる時間がないみたい
陽詩連れてこないでって言ったときも
なんで?雪ちゃんも寝坊しないし
陽ちゃんも栄養取れるし
一石二鳥じゃない♪
って言われちゃって…。
もう高校生だけどママが納得するまで
こんな朝は続いていくのかも…
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